コラム vol.3

硬式野球部の夢と挑戦

創部3年で甲子園へ

北海道深川市で活動するクラーク硬式野球部。
寮生活を通し、選手として、人間として大きく育つ姿に追った。



地域全体が野球部を見守っている

佐々木監督によれば、クラーク本校がある深川市・納内地区は「日本で一番高校野球応援してくれる町」だという。

市は閉校となった私立納内中学校の敷地と建物をクラークに譲渡。2015年に屋内練習場を備えた寮が、16年には甲子園と同じサイズの専用球場が完成した。

応援しているのは行政だけではない。地区の住民たちは「クラーク野球部納内後援会」を結成。試合のたびにマイクロバスで応援に駆け付け、親元を離れて生活する部員たちの生活を常に見守っている。

「一生懸命頑張っている姿に元気をもらっています。毎日のように練習を見に行く人もいますよ。朝、通学するときにみんな丁寧にあいさつしてくれるんだけど、それがかわいくて。自分が作った野菜を差し入れる人も多い。あの子たちが食べてくれるのがすごくうれしいんです」(鶴岡恵司後援会長)

部員たちは地元の祭りで神輿を担ぎ、清掃活動にも参加する。地域の一員でもあるのだ。



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